キャットフードの原材料

米を使用したキャットフードのメリットやデメリットは?

猫を飼い始めて悩むことの一つが、キャットフード選びだと思います。原材料表示を見ると「穀類(米)」と書かれていることが多くあります。日本人にとっては不可欠な米ですが、猫にとってはどうなのでしょうか。猫に米を与えるメリットとデメリットをみていきましょう。

猫に穀物は不必要

一昔前の猫の食事は、ご飯に鰹節をかけたねこまんまでした。そのイメージからか、猫は米が好きなのだと思ってしまいがちです。しかし猫はもともと肉食動物なので、最も重要な栄養素はタンパク質です。米などの穀物の消化は得意ではないのです。

キャットフードの原材料表示は、使用量の多いものから順に記載するように定められています。もし最初に「穀物」と書かれていたら要注意。穀物は多少であれば猫に悪影響はありませんが、摂取しすぎると消化不良を起こし、吐いたり下痢をしたりしてしまいます。

それでも穀物を使用しているキャットフードが多いのは、原料そのものが安価であるため。値段の高い肉や魚の割合を減らして穀物でカサ増しすることで、安くキャットフードを製造しているのです。人間の都合で穀物を使用しているのですから、猫にとって良いわけがありませんよね。

おすすめは、グレインフリーのキャットフードです。穀物が一切使用されておらず、猫が本来必要としている栄養素がぎゅっと詰め込まれています。やや高価ではありますが、猫の健康を維持するために良いことは間違いありません。

米はアレルギーの原因になりにくい

キャットフードに含まれている穀物としては、米の他にトウモロコシや小麦などがあります。しかし、トウモロコシや小麦は猫にとって不必要なだけではなく、アレルギーを起こしてしまう可能性があります。猫が自分の体を引っかいたり舐めたりすることが増えたら、それはアレルギーが起こっているサインかもしれません。

その点、米であればアレルギーを起こす心配はほぼありません。穀物が使用されたキャットフードの中では、米が使用されているものは良質だといえるでしょう。

米の含有量が多いキャットフードは避けよう

かわいい愛猫に与えるキャットフードとして、最も安心なのはグレインフリーのキャットフードです。しかし、家庭によっては高価なキャットフードを買い続けるのは難しいかもしれません。

穀物が入っているキャットフードを選ぶ場合は、炭水化物の割合が40%を超えていないものを選びましょう。成分の欄には炭水化物の割合は記載されていませんが、以下の計算式で割り出すことができます。

炭水化物(%)=100-水分(%) -タンパク質(%) -脂質(%) -灰分(%)

価格やパッケージだけでキャットフードを選んでいると、猫が思いもよらぬ体調不良を起こしてしまうかもしれません。しっかりと原材料を確認して、体に良いものを食べさせてあげましょう。