キャットフードの原材料(ホミニーフィード )
ドライキャットフードの原材料表示に「ホミニーフィード」というのを見かけたことがありませんか?
比較的安価なドライキャットフードの原材料表示によく見かけます。
結論からいうと、ホミニーフィード入りのキャットフードはお勧めではありません。
今回は、ホミニーフィードについて解説しましょう。
何故猫には不向き?|肉質を良くする栄養豊富なホミニーフィード
ホミニーフィードとは、トウモロコシの乾式加工でコーングリッツやコーンフラワーを製造するときにできる副産物、いわばトウモロコシの皮等の製造の際に出る残りカスです。
残りカスといっても、食用部分と同じく栄養分が豊富です。そのため、廃棄するのはもったいないので、牛・豚・鶏の飼料として再利用されています。しかも、ホミニーフィードを飼料にすると、肉質が良くなると好評です。
ですが、ホミーニフィードは、食用部分の残りカスである皮や茎部分を乾燥させて粉砕したものですから、食物繊維がほとんどです。
そして、食物繊維は肉食動物の猫にとって消化しにくい栄養素です。
草食・雑食動物の腸は十分長いので、食物繊維を消化でき、ホミニーフィードの栄養分を十分に吸収することができます。
しかし、完全肉食動物の猫の腸は、残念なことにホミニーフィードを消化するには短すぎて、ほとんど消化吸収ができません。
これでは、キャットフードに含まれていても意味がありませんね。
要注意!|アレルギーのリスクもあるホミニーフィード
それどころか、ホミニーフィードにもトウモロコシの食用部分同様、大麦や小麦に多く含まれるタンパク質の一種であるグルテンが含まれています。
そのため、猫のアレルゲンになって、キャットフードアレルギーになってしまう可能性もあるのです。
トウモロコシアレルギーのある猫は意外に多いので気をつけましょう。
では、消化できないばかりか、アレルゲンの可能性もあるホミニーフィードが原材料に含まれているのは何故でしょう?
それは一言でいって、ホミニーフィードは非常に低価格で入手できるからです。しかも消化しないのですから、猫の身体に害が無いと思われがちで、かさ増しにも最適です。
キャットフードの価格を抑えるには、非常に便利といえるからです。
昨今の不景気で、人間の食費も抑えがちなのですから、猫の餌代も抑えたいところですね。
しかし、体内で消化できなくてもアレルゲンにはなりますので、ホミニーフィード入りのキャットフードはお勧めできません。
まとめ
家族の食事を作るためにスーパーに買い物に行って食材を購入するときは、家族に美味しく栄養バランスのある食事をさせるために、少しでも安く良い食材を購入しようと、価格だけでなく原材料表示をチェックしますよね。
愛猫も家族の一員と思って、価格だけでなく原材料表示に注意してキャットフードを購入しましょう。