猫には肉メインのキャットフードが一番?メリットとデメリットをご紹介!
最近は様々なキャットフードが店頭にずらっと並んでおり、選ぶだけでも一苦労ですよね。色々な種類のフレーバーがあるのはもちろんのこと、メインとなっている原材料もそれぞれ違います。魚メインのものや穀物メインのもの、そして肉メインのもの。ここでは、肉メインのキャットフードのメリットやデメリットを確認していきましょう!
肉メインのキャットフードのメリット
最近は、肉メインのキャットフードが数多く発売されています。その理由は、肉メインのキャットフードが猫に良い影響を与えるため。そのメリットを一つ一つみていきましょう。
本来の食事に近い
猫といえば、魚をくわえているイメージがありますよね。しかし、実は猫は肉食動物。そのため、肉に含まれている動物性たんぱく質が猫にとって一番重要な栄養素なのです。猫の本来の食事と近い肉メインのキャットフードは、猫に最も適しているといえるでしょう。
食いつきが良い
猫は味の好みにうるさいので、与えたキャットフードを食べてくれないと悩んでいる飼い主さんも多いことでしょう。しかし、肉メインのキャットフードには良質なたんぱく質がたっぷりと含まれているため、食いつきも非常に良いです。好き嫌いの激しい猫でも、喜んで食べてくれますよ。
穀物の含有量が少ない
市場に出回っているほとんどのキャットフードには、穀物が含まれています。穀物は、少量であればミネラルやビタミンを補給できるなどのメリットがあります。しかし、猫は肉食動物なので与えすぎは禁物。穀物の消化が苦手なため、下痢や便秘などの消化器症状を起こしてしまいます。
肉がメインのキャットフードは、肉が多い分穀物の含量が控えめになっています。そのため、穀物の食べ過ぎによる体調不良を心配をする必要がありません。肉メインのキャットフードは、安さよりも猫の健康を重視して作られているといえるでしょう。
肉メインのキャットフードのデメリット
猫にとって完璧な食事のように思える肉メインのキャットフードですが、デメリットもあります。主食として肉メインのキャットフードを選ぶのであれば、そのデメリットも知っておきましょう。
必須アミノ酸が少ない
肉メインのキャットフードの最大のデメリットは、必須アミノ酸がほとんど含まれていないということです。猫の健康のために必要不可欠な必須アミノ酸ですが、猫の体内ではほぼ生合成できないため食物から摂取しなければいけないのです。必須アミノ酸の代表的なものとして、タウリンとアルギニンが挙げられます。
タウリンは、目や心臓の健康を保つために必要な栄養素。これが不足すると、眼の障害や心臓の疾患を引き起こしてしまいます。また、タウリンには肝臓の働きをサポートする働きもあります。
そして、アルギニンには体内のアンモニアを解毒する効果があります。アンモニアは、たんぱく質を分解するときに生成されます。そのため、高たんぱくのキャットフードを与えるのであればアルギニンを積極的に摂取させる必要があるといえるでしょう。
腎臓病の猫に適さない
猫は、腎臓病になりやすい動物です。慢性腎不全は猫の死因の第一位となっており、海外の調査では「15歳以上の猫の30%が慢性腎臓病だった」という結果も出ています。
猫が腎臓病になってしまったら、たんぱく質の摂取は控えなければいけません。なぜなら、たんぱく質が多いと老廃物が増え、腎臓に大きな負担がかかってしまうためです。
猫に必要な栄養素がたっぷりと詰まっている肉メインのキャットフードですが、腎臓病の猫には適していないといえるでしょう。
バランスの良い食事を与えてあげよう!
肉メインのキャットフードは、猫の本来の食事に近いため理想的だといえるでしょう。しかし、必須アミノ酸だけは他から補う必要があります。たまには魚メインのキャットフードを食べさせたり、サプリメントを与えたりしましょう。
また、猫の体調によってはキャットフードを見直す必要があります。これは、腎臓病に限ったことではありません。猫の調子が悪いときには理由をはっきりさせ、その原因に応じたキャットフードを選んであげるとよいでしょう。