キャットフードの原材料

小麦を使用したキャットフードは猫に適さない!その理由は?

小麦は優れた栄養を持っており、主食としている国もたくさんあります。パンや麺類は、もはや私たちの生活に欠かせないものですよね。しかし、それはあくまでも人間にとっての話。猫は、小麦を摂取することで体調を崩してしまう恐れがあるのです。小麦が猫に与えうる影響を、一つ一つみていきましょう。

猫の体は穀物類の消化に適さない

猫はもともと肉食動物で、理想的な食事はネズミ丸ごと1匹だといわれています。そのため、猫の体は穀物類を消化できるようにできていません。穀物類を摂取しすぎると、消化不良を起こして下痢や便秘になってしまうことがあります。

また、消化が悪いものを食べると胃腸だけではなく腎臓にも大きな負担がかかります。腎臓全体のろ過機能が低下してしまう慢性腎不全は、猫の病死理由の第一位。初めの頃は無症状のことが多いため発見が遅れがちな慢性腎不全ですが、子猫の頃から食事に気をつけることで予防ができるといわれています。穀物が大量に含まれたキャットフードを食べ続けていると、腎臓を悪くする可能性が高くなります。たとえ猫が喜んで食べていても、十分に注意しなければいけません。

肥満の原因になる

小麦には、デンプンが含まれています。デンプンとは糖質ですから、小麦を使用したキャットフードを与えると猫が肥満になってしまう恐れがあります。肥満になると、糖尿病をはじめ、心臓病、脂肪肝、口腔内疾患など様々な病気のリスクが上がるので良いことはありません。特に、運動嫌いの猫や去勢手術をした猫は太りやすいので注意しましょう。

アレルギーの原因になる

猫も、人間と同じように食事が原因でアレルギーになります。アレルギーは猫の品種や年齢などに関係なく起こり、痒みが伴うために皮膚を舐めたり噛んだり掻きむしったりするようになります。また、これがきっかけで皮膚に傷がつき、感染を起こしてしまうことも考えられます。

猫がアレルギーを起こすものには、牛肉や豚肉、鶏肉、卵、大豆、乳製品などがあり、小麦が原因でアレルギーを起こす猫も一定数存在します。米にアレルギー反応を示す猫はほとんどいませんが、小麦はアレルギーの原因になりうるということを覚えておきましょう。

必要な栄養素を与えてあげよう

猫が必要な栄養素は、人間とは異なります。いつまでも健康で長生きさせるためには、本来の食事に近いものを食べさせることが大切です。

小麦のような穀物が多く含まれているものは、決しておすすめしません。穀物よりも肉や魚を多く使用しているキャットフードがベストです。また、穀物を一切使用していないグレインフリーのキャットフードも猫の食事として最適ですよ。