キャットフードの原材料

猫に大麦は良い?悪い?メリットとデメリットを比較してみた

キャットフードには色々な種類があり、その原材料も様々です。キャットフードに含まれている穀物にはとうもろこし、小麦、米などがありますが、大麦が含まれているものもありますよね。大麦の摂取が猫にどのような影響を与えるのか、そのメリットとデメリットをみていきましょう。

大麦を使用したキャットフードのメリット

大麦は小麦と同じイネ科の植物ですが、グルテンがほぼ含まれていないという点で小麦と大きく異なります。大麦を使用したキャットフードには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

食物繊維が豊富

大麦には、食物繊維が豊富に含まれています。その量は、なんと白米の19倍。不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維の両方をバランスよく含んでおり、便秘を改善したり血液をサラサラにする効果が期待できます。

血糖値の上昇を抑える

猫も、肥満になると様々な病気のリスクが上がります。そして、糖尿病も気をつけたい病気の一つ。糖尿病が長期化することによって、白内障や糖尿病性ケトアシドーシスなどの症状が現れてしまうこともあります。

大麦には、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる作用があります。大麦のこの特性は、糖尿病治療のための食事にも利用されています。ダイエットにも効果的で、肥満の猫にはもってこいだといえるでしょう。

アレルゲンになる可能性が低い

アレルギーを引き起こす物質のことを、アレルゲンといいます。穀物の中でアレルゲンになる可能性が高いのは、とうもろこしと小麦。これらが含まれたキャットフードを食べ続けると、猫によってはアレルギーを起こしてしまいます。

しかし、大麦はグルテンが含まれていないためアレルギーを起こす可能性が低く、心配する必要がありません。これも、大麦のメリットの一つといえるでしょう。

大麦を使用したキャットフードのデメリット

プラスの要素ばかりのように思える大麦を使用したキャットフードですが、デメリットもあります。猫に穀物を与えてしまうと、猫の健康を害する場合があるのです。

猫の理想的な食事はネズミ1匹といわれており、ネズミの胃の中には穀物も多少含まれています。そのため猫にもある程度の穀物を消化する能力は備わっていますが、そもそも猫は肉食動物。穀物の消化が得意なわけではありません。

過剰に穀物を摂取させると、猫が消化不良を起こして便秘や下痢を起こしてしまいます。また、消化が良くない食物を摂取することによって腎臓にも負担をかけてしまいます。猫に必要な栄養素は、炭水化物ではなくタンパク質だということを覚えておきましょう。

大麦は程度な量を摂取させよう

大麦は、猫の健康を保つ手助けをしてくれます。しかし、穀物なので大量に摂るのは体によくありません。適度な量の大麦を摂取させて、猫にいつまでも元気で暮らしてもらいましょう。