キャットフードの原材料

玄米は猫の健康にも良い?メリットやデメリットは?

健康志向の人は、玄米を食事に取り入れている人が多いですよね。人間にとってはメリットの多い玄米ですが、猫にとっても健康を増進する効果があるのでしょうか。玄米を使用したキャットフードのメリットとデメリットをそれぞれみていきましょう。

玄米を使用したキャットフードのメリット

玄米には、白米にはない栄養素が豊富に含まれています。そのため、適度に玄米を与えることで猫の健康を守ることができます。

デトックス効果がある

健康を維持するためには、体内に溜まっている有害物質をしっかりと体外に排泄することが大切ですよね。玄米に含まれているフィチン酸には水銀や鉛などの金属と結合して体外に排泄する働きがあり、優れたデトックス効果があるといわれています。

アルギニンが豊富

アルギニンは、猫が食物からしっかりと摂らなくてはいけない栄養素の一つです。これが足りなくなると体内のアンモニアを尿素に変換して排泄することができなくなるため、けいれんや嘔吐などの症状が現れます。

カリウムが豊富

カリウムが不足すると、脳梗塞や心臓発作などのリスクを高めてしまいます。玄米にはカリウムが豊富に含まれているので、それらの病気のリスクを低くすることができます。

便秘改善効果がある

猫は、犬よりも便秘しやすい生き物だといわれています。特にシニア猫になると筋力が落ちるため、便を押し出すのも簡単ではありません。玄米には不溶性食物繊維が豊富に含まれているので、腸の動きを活発にすることで排便を促してくれます。

アレルギーのリスクが低い

キャットフードに含まれている穀物にはトウモロコシや小麦などもありますが、これらは猫がアレルギーを起こす原因となることがあります。しかし米や玄米であれば、アレルゲンとなるリスクはほぼないといえるでしょう。

カロリーが少ない

運動が嫌いな猫や避妊・去勢手術後の猫にカロリーの高いキャットフードを与えると、すぐに太ってしまいます。また、運動量が少ないシニア猫にはカロリーを抑えたキャットフードを与える必要があります。玄米は米に比べてカロリーが低く、その点もメリットだといえるでしょう。

食べ過ぎには要注意

様々な効果のある玄米ですが、猫はもともと肉食動物なので穀物の摂りすぎはよくありません。体の構造上、穀物の消化が苦手なのです。なかには、穀物の摂りすぎで下痢や嘔吐などの症状が出る猫もいます。チキンやサーモンなどの良質な肉を十分に食べさせつつ、玄米を適量与えるのが良いバランスだといえるでしょう。